「カービング」とは

 「カービング」は、CARVING,彫刻という意味で素材によって分類されていて、バードカービングや木材のカービングなども同じ仲間ですね。検索するとスキーのカービングもよくヒットしますね。

その中でも、私は、タイ王国に伝わる果物や野菜の彫刻から始まった「カービング」を主に学んできました。ですので、このサイトで私が使う「カービング」はタイ伝統工芸を指しています。

古きタイでは実際にどのようなものが彫られていたのかは、保存のできない果物や野菜、写真の技術もなかったので、正しくはわかりませんが、彫るほどのフルーツ等に恵まれた豊かな環境であったことは思い描くことができます。王様のお料理に横に添えられていたスイカやニンジンの花、想像すると華やかな食卓が目に浮かびます。

▼スイカに花が彫られているものを見たことありますか?    下に道具の説明が続きます

道具は、▼写真のナイフ1本です。黄色は初心者向けのナイフ。もう一つが慣れた方が使用するナイフでこの先のより細いナイフのみで▲上のスイカは全て彫っています。

似たようなものとして、フルーツカッティングや飾り切り、中国彫刻(龍などですね)などがあげられますが、いちばんの違いは道具になります。フルーツカッティングはペティナイフ、飾り切りは日本の包丁、中国彫刻は何十種類の小刀等を用いています。


カービングをご覧になられて、「彫ったあとはどうするの?」というお尋ねをよく頂きます。とくに展示会でない限り写真撮影の後食べています。食べてなくなる儚いカービングでしたが、保存を可能にしてくれたのが▼「ソープカービング」なんです。
同じ技術を施していますが、石鹸のほうが小さくなるので繊細な作業となります。果物が簡単ということではなく、果物は熟し方など個体差に合わせて彫る経験が必要となります。
しかも同じデザインをスイカと石鹸で彫れるので、四季のある日本では、冬場は石鹸で練習をし、夏にはそれをスイカを彫るという楽しみがあります。
また、「ソープカービング」には香りがつきもの、その香りで癒される方も多いようです。私は人工的な香りは得意ではないので癒されませんが、数をこなしてきたので香りで石鹸の種類が当てられそうです。
  また石鹸に加えて、▼キャンドルカービング も素材の改良が進み、石鹸同様に彫れる種類が出来てきました

このサイトでは、私がデザインし彫った、果物と野菜、石鹸、キャンドル の作品をご紹介しています

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